この先もキャリアを蓄積したい
長く無理なく働き続けたい
結婚や出産といったライフイベントや、自身の体調管理などと上手くバランスを取りながら働きたい
かつ、自分がやりがいを持って取り組める仕事ができたら、それはとてもハッピーなこと
と感じているキャリア志向の女性の方は少なくないのではないでしょうか。
一方で、
果たしてこの先そういったライフイベントと両立しながらキャリアを形成していけるのか、
そもそも会社内で昇給することを自分が望んでいるのか、
そして年齢を重ねるごとに転職は可能なのか、
やりがいも持ちながら仕事ができるのか、、
など
悩みは絶えません。
そこで、人生100年時代といわれる今、女性としてどのようにキャリアを考えれば良いのか、女性のキャリアデザインについて考えてみたいと思います。
女性が持つキャリアの悩みとは?
それでは、女性ならではのキャリアの悩みには、どういったものがあるのでしょうか?見ていきましょう。
ロールモデルになる女性がまだまだ少ない
昭和50年代頃から令和の今に至るまでの約40年間、女性のキャリア・働き方は急激に変化してきました。
1985年に男女雇用機会均等法、1991年に育児休業法が成立され、共働き世帯の数が専業主婦世帯の数を逆転したのはなんと2000年代に入ってからでした(!)。
そうして最近では2015年に女性活躍推進法が制定され、女性の働き方に注目がされるようになり、今やワークライフバランスという言葉は普通に使われ、時短勤務、複業、パラレルキャリア、いろんな働き方をする女性が出てきたのです。
こうやって歴史を見てみると、共働き世代が専業主婦世帯を逆転したのは2000年代に入ってから、すなわちキャリアを続ける女性が増えてきてからまだ20年少しの歴史しかないと考えられます。
「社内にロールモデルになる女性がいない」(=今後のキャリア構築のイメージがわかない)
このように、女性がキャリアを築くようになってからの日本の歴史が浅く、まだまだロールモデルが少ないことからキャリアデザインのイメージがしにくい、キャリアの悩みがでてくるのではと思います。
私も前職で、僭越ながらロールモデルとなるような女性の先輩、上司の方には出会えませんでした。。皆さん身を削って労働時間も長く、家庭(子育て)とキャリアをバランス良く両立して活躍している方(男性と同じ総合職)は少なかったように感じます。
そのため、自分が女性として将来どういうキャリアを築いて行ったら良いのかイメージを持つことができず、悩んだことをよく覚えています。
結婚、出産、介護などのライフイベントの変化とキャリアの両立
また、結婚、妊娠、出産、育児、といったライフイベントの変化と、キャリアの両立に悩む女性も多いです。
厚生労働省の雇用環境・均等局 職業生活両立課が公表している資料によると、2010年-2014年の間の『第1子出産前後の妻の就業変化』について、約5割の女性が出産により退職している事実がわかります。
そして、その理由について
「仕事を続けたかったが、 仕事と育児の両立の難しさで辞めた」が4割でダントツ、
両立が難しかった具体的理由については、
「自分の気力・体力がもたなそうだった(もたなかった)」
「勤務先に育児との両立を支援する雰囲気がなかった」
が圧倒的に多い回答だということも公表されています。
これは、ライフイベントの変化により、キャリアとの両立で悩み、実際に両立することが難しいと感じている女性が多いことを物語っている言えます。
キャリアについてどう考えれば良い?考える際のポイント
女性が持つキャリアの悩みについて触れてきました。
悩みだすとグルグルと頭は堂々巡り、どうして良いのか分からなくなることもあります。
そんな時は、一旦冷静になって、自分を俯瞰し、客観的に自分の現状(思考や感情)を見える化する作業をしてみましょう。
キャリアの悩みを持つ女性たちが、キャリアについてどう考えていけば良いのか、キャリアコーチの私が考える3点のポイントについて触れたいと思います。
自分にとってのキャリア、仕事とは何か、考えてみる
そもそも、キャリアや仕事を通じて、自分がどうなりたいのか、何を得たいのか、それをもう一度考えてみましょう。
単純に、お金を稼ぐため、という位置づけなのか、それとも、自己実現のツールなのか、それとも他の何かなのか。
改めて書き出してみると、気がつかなかった自分の考えに気付いたりするものです。
自分の理想とするキャリアを洗い出してみる
次に、自分が今現在、理想とするキャリアがどのようなものなのか具体的に書き出してみます。
それは、業種、職種、収入、働き方、など、頭をまっさらな状態で「こうなりたい」という姿を一から描いてみるということです。
たとえば、、
- 2年後には結婚、3年後には出産をしていたい。出産をした場合、子育てを優先したい。時短勤務でも良いのでもう少しワークライフバランスを整えて働きやすい部署、職種、もしくは職場で働きたい。
- 結婚や出産をする予定はなく、定年まで働く予定。定年以降は、自分の好きなことでマイペースに仕事も続けたいので、幅広いスキルが得られ、かつ年収1,000万円は確保できるようなキャリアパスを考えてみたい。
- 結婚をして子どもを産んだとしても、育児は周りの家族やサービスなどの協力をもらいつつ、管理職、役員までを目指して働きたい。35歳までに海外勤務にもチャレンジしたい。
- ワーキングマザーとしてサラリーマンのフルタイムの両立が心身共に厳しい。本業は時短にして好きなことや強みを活かして副業を始め、パラレルキャリアとしてやっていきたい。それが軌道に乗り、副業だけで月収40万円得られれば独立したい。
などなどです。
ライフとのバランスを考える
キャリアは人生そのもの。キャリアだけで考えることは実際には難しく、ライフ(イベント)とのバランスを考える必要があります。
これは、結婚や出産、引越し、など自分でコントロールできるものもあれば、病気や事故、親の介護などコントロールできない予測不可能なものもあります。
ライフイベントとのバランスに向き合うことを避けてしまうと、結果的にはバランスが崩れて自分が辛くなります。
たとえ、キャリアにとって一見不利になるようなコントロールできないライフ(イベント)が生じたときにも、これはキャリアにとって障害なのではなく、逆にステップアップの機会と捉えてみる。
例えば、何か興味のある分野を勉強してみる、一見不本意な仕事をすることになったとしても何か自分にとってメリットのあるものを探してみる、などです。
人生100年時代の女性のキャリアデザイン、どうやってデザインしていく?
女性として、キャリアを考える際のポイントについて触れてきました。
では、女性としてキャリアを考えていく際、どうやって実際にそのキャリアをデザインすれば良いのでしょうか。
女性のキャリアに関連するセミナーやイベントに参加してみる
今や、女性のキャリアについて考えるセミナーやイベントはあらゆる方面で開催されています。インターネットを使用して、いつでもどこでも調べることができるようになりました。
また、オンラインで受講できるものも増えてきており、気軽に無料で参加できるセミナーやイベントもあると思います。
自身のキャリアを見つめ直すきっかけとして、うまく利用し、自身のキャリアデザインを考える際の材料になるのではと思います。
ロールモデルを見つける
「ロールモデルがいない」という話はしてきました。
ただ、社外に、広く考えればグローバルに探してみると、実は自分がなりたい姿に近い存在はいるかもしれません。
探すことを諦めないで、積極的にリサーチし、情報収集に励んでみましょう。
キャリアカウンセリングやキャリアコーチングを受けてみる
自分一人で考えてみるよりも、キャリアコーチ、キャリアカウンセラーをうまく使ってアウトプットしてみる方が、気づきも多い場合があります。
私自身、前職を続けるか悩んだ際に、一人で悩んで答えを出していました。
その時の決断に後悔はないのですが、
キャリアコーチングの存在を知っていてその時に相談していれば、もしかすると冷静に選択肢を広げることができたかもしれません。
まとめ
女性のキャリアと悩みをテーマに、どのようにキャリアについて考えていけば良いのかについて触れてきました!
キャリアについてロールモデルがいない、結婚・出産・育児といったライフイベントとの両立、など女性ならではの悩みはあります。
しかし、自分一人で頑張るのではなく、周りのセミナー、イベント、キャリアコーチなどのリソースを使って自分のキャリアについて今一度考え、見える化してみると、冷静にこの先のキャリアをデザインすることができると思います。
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