自分のキャリアやビジネスで、
「自分の強み」
これを言語化し活かせるかどうかは、自分の成長や成功にも密接に関わっていると言えます。
とはいえ、いざ「自分の強み」を答えようと思っても、
自分の強みがわからない
そもそも自分の強みをどうやって見出したら良いかわからない
自分の強みを考えたこともない
そういう方も多いのではないでしょうか。
日本では、学校で苦手な科目も克服すること、平均や標準、個性よりも横並びの意識などがまだ根強く大事とされている環境もあり、人生において「自分の強み」を考えるきっかけも少ないのではと考えます。
そこで、どうやったら「自分の強み」を知れるのか、そのポイントについて触れたいと思います。
今までの過去の経験を振り返り、現在の知識やスキルを確認する
まずは、自分の人生における過去の経験を振り返り、自分のキャリアで活かせる知識やスキルを細かく棚卸ししてみましょう。それが「自分の強み」を知れる契機になります。
ここで言う「知識」とはその項目を知っているかどうか、「スキル」は実践的なものかどうか、という基準で考えてみると分かりやすいと思います。
ゴルフというスポーツについて、例えば、詳しく競技内容を知っているがゴルフプレイ自体は得意ではない場合です。
これは、ゴルフについて「知識」はあるが「スキル」はない、と言う整理になりますね。
「知識」は、例えば、TOEIC970点、簿記1級、など資格取得されている場合は、分かりやすいと思います。
TOEICであれば、英語について、文法やリスニング、読解力に対して高い知識がある状態と言えますし、
簿記1級であれば、財務諸表の分析、管理会計、キャッシュフロー計算まで知識がある状態とも言えます。
一方、「スキル」はどうでしょうか。
実際に英語を使って何かをした経験があるのか、実際に法人の決算書を見て相談をした経験があるのか、そういった点からスキルがあるのかどうかを判断できます。
それ以外にも、例えば、下記のような事例が考えられます。
大学生の時、テニスサークルで広報の仕事をしていた。その時、サークル部員50名全員を紹介する会報をつくるべく、一人一人にインタビューし、それを取り纏めた経験がある。 この時、コミュニケーション能力、文書作成能力、プロジェクトを企画し実行していくスキル、が身についたと考えられる。
新卒で、法人営業に携わっていた。その時、クライアントを50社持って、日々、クライアントの問題解決、新規提案、提案実行などに奔走していた。 この時、クライアントの限られた情報から仮説を立ててプランを立てる力、ヒアリング力含めたコミュニケーション能力、クライアントへのプレゼン力、目標を達成する力が身についたと考えられる。
このように、ビジネスで必要なスキルは、過去の訓練や教育などで知識として習得し実践するもの以外にも、自然と経験を重ねていく上で身についているものがあります。
これは、キャリアを振り返って棚卸し、言語化をしないと気がつけない部分でもあるので、是非一度丁寧に過去の経験を振り返って、「自分の強み」となる部分を可視化してみましょう。
元々持っている、自分の資質を確認する
次に、元々皆さんが持っている資質ってなんだろう、と考えてることも、「自分の強み」を見つけられるポイントです。
ここで言う資質、というのは、生まれつきの性質や才能、すなわち自分が得意なこと、好きなこと、人とは違うこと、魅力的なところ、そういった観点から考えられるものを言います。
例えば、自分の特性として、忍耐力がある、柔軟性がある、決断力がある、協調性がある、などです。
また、得意なこと、好きなこと、これは人には負けない、という点も書き出してみます。
例えば、初対面の人も含めて誰とでも話せる、分析するのが得意、事前に調べて計画を立てることが得意、などです。
具体的に、その資質は、日々どういった場面で発揮されているのかも併せて考えてみると、キャリアやビジネスでその資質がどう強みとして活かされるのか、アピールしやすくもなります。
周りの人に聞いてみる
また、家族、友人、同僚、こういった自分の周りにいる人たちに自分がどう見えているのかを聞いてみる、という点も、自分の強みを見つけるのに有効な手段です。
自分ではごく当然、自然に発揮しているため自分では認識できていないけれども、周りから見たら、それはあなたの「強み」だと、見えている物も多くあります。
周りの人たちに、自分がどんな人間に見えるのか、ストレートに私の強みって何だろう、と聞いてフィードバックをもらうことで、自分が知らなかった「自分の強み」に気づいて見つけることができる可能性があります。
「自分の強み」が見える化できたら、どのような場面で役立つのかを考える
さて、上記の3つの視点で「自分の強み」を洗い出せたところで、それらが実際にキャリアやビジネスのどういった場面で役立つのかを考えることも大切です。
誰にとって(WHO)、どのように(HOW)、どんな場所で(WHERE)、いつ(WHEN)、具体的に何が(WHAT)、何故(WHY)それが役立つのか。
このように5W1Hで考えてみると、新しい視点を得られそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「自分の強み」がわからない、「自分の強み」について考えたこともない、そのような方でも、具体的な方法さえ理解できていれば、見つけることができます。
是非、一度「自分の強み」について見つけるワーク、トライされてみてはいかがでしょうか。